にえとのさんが優勝した。オーストラリアのスマブラ大会で。
同大会はSWTが認定するプラチナ大会。大会結果に応じて受け取れるポイントが最も高い。
しかし、一週間前にアメリカで同じくプラチナ大会があったこともあって参加した最上位プレイヤーの日本人はにえとのさん一人。その一人が、圧倒的強さで優勝した。
オーストラリアの人は複雑かもしれない。この大会にはオーストラリア最強と言われるメンバーが勢ぞろいで参加していたが、単身で乗り込んできた日本人に優勝をかっさらわれ、そしてその日本人は日本ではTop5圏外なのだから。
しかし、これがSWTが求めた姿である。
各エリアからは最もポイントが高い選手は本戦出場ができるようにした上で、世界各国でポイントの高い大会をばらけさせる。それによってポイント目当ての海外遠征組が増え、オーストラリアの人は海の向こうの日本人のプレイを目の当たりにする。本来はもっと多くの参加者が各国から来ればより盛り上がったのかもしれないが、そこはしょうがない。今回の大会が空き巣と言われるのもまた仕方がない。
ちなみにオーストラリアの選手達は、この悔しさや衝撃もあってか１２月頃に日本に行きたいと言っているそうだ。
さて、こういう海外の人を集めるという目的による仕組みを考慮すると、入国が厳しい今の日本でやる大会は全てポイントを無しにし、コロナが落ち着いた時にこそポイントが高い大会を開くべきなのではないだろうか。今のように各国の人が入れない状況で高いポイントの大会を内輪だけで開くことに、意味があるようには思えない。
